烏賊を描く ~透明水彩

5月は画材を変えながら、写生をメインに取り組みました。
3つの課題の中から、透明水彩で描いたイカをご紹介します。

生のイカに驚きつつ、「これはヤリイカ!」とイカの名前まで当ててくれる子もいました。
途中、イカの足は本当に10本なのか検証したり、イカをよく観察しながら、3色の透明水彩で描きました。(11本のイカを見つけました!)

 

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まずは大きな子の作品です。
イカの足のポーズを工夫しています!背景はブルーで一度塗ってから、ふき取ることでクラゲを表現したりと、技法を発見しながら描いてくれました!机上のイカを、海の中に戻してあげたようです。

 

 

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2年生の作品です。金のイカということで、周りを光らせてみたとのこと!
下の方で泳ぐ魚が美味しそうです。色鉛筆の背景の大きなうねりのタッチに身体性があり、勢いが気持ちよいですね!

 

 

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3年生の作品です。
イカの足のラインが魅力的に描けています!ワンポイントの赤いお魚がかわいらしいですね!

 

 

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6年生の作品で、初めての透明水彩です。
色のにじみを活かしながら、イカの微妙なグラデーションを作ってくれました!
三角の部分はなんだか食べたくなるような色味ですね!

 

 

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5年生の作品です。
中央の頭の部分を、ゆっくり観察しながらデッサンしていた姿が印象的でした。床との関係に、影の中の光も入れてくれたのが好感を得る写生水彩画となりました!!

 

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5月6月は写生や油彩模写を行いました。7月からは自由表現を中心とした課題にうつります。

墨絵 ~鯉の滝登り

2018年4月末は鯉の滝登りをテーマに、墨絵を行いました。

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まずは、濃い線・薄い線・かすれた線・細い線・太い線など、いろいろな線の引き方から練習します。学校や街の教室で書道の経験はみんなあるようで、墨には親しんでいる様子。

書道は二度書きもガサガサの線も禁止ですが、今課題の墨絵では、ガサガサの線を描く練習をします!線がひけた子から鯉の滝登りに挑戦。薄く鯉の形をとらえてから、濃い線を描いていきます。

 

 

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まずは中学1年生の水墨です!何度か経験があるので、墨の濃淡の扱いはお手のもの。独特の淡い水加減でいろいろな表情を作ってくれました。
鯉のうろこの模様をどうするか、じーっくりと考えられています!
ひるがえった鯉のラインもきれいですね!

 

 

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続いてはどーんと力強い小学2年生の男の子の作品です!
版画の巨匠・棟方志功のような、生命力みなぎるタッチが魅力的です。
人物は水の中を泳いでいる様子とのこと。なんだか物語を作れそうです!!

 

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最後は小学3年生の水墨画。
この作品、2つとも何回か試作を経た後の成功作です。
目がつぶれちゃったー!と言いながら、根気よくトライしてくれたおかげで、墨の表情の変化が幅広いです。石のにじみや、鯉の背中にかかるにじみが良い味をだしています!

 

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今回はお休みの子もいて、少ない人数でゆっくり描きましたが、3人3様、どの水墨画も、本当に見ごたえのある作品となりました!

 

水加減がなかなか難しい水墨画、とても奥が深くおもしろいので、未経験の方にはぜひ一度描いてみることをおすすめしたいです。