ステンドグラスの細密画

12月中旬の課題・細密画~ステンドグラスの作品です。
テーマは「私の好きなもの、大切なもの」。

細密画には写実的にリアルに描いていくものだけでなく、装飾的に細かく描いていくものもあります。今回は装飾的な細密画を踏まえつつ、12月らしいステンドグラスをイメージした課題です。

絵の具では筆先の扱いが難しいため、細かい部分がジュニアには描きづらいです。黒い板を金属の棒やヘラや釘を使ってひっかくことで、絵の具ではできない「線」で描くことを体験してもらいました。

 

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サンタを待ちわびるベッドにいるのは、作者と「大切な」弟さんです。プレゼントも2人分。細かな気配りとカラフルな飾り枠がとてもかわいらしい作品です。サンタのひげや、ベッドの側面、クリスマスツリーなど、端々に線の表現の面白さを詰め込んでくれました!

 

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まな板の上にのった魚がとても大胆に描かれています。包丁が小さいことで魚のインパクトがより際立ち、今にも動き出しそうな勢いがありますね!細かく丁寧に描かれた魚の歯と、大きく強いタッチで描かれたまな板との対比に構成力があり面白い作品です。

 

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白くしたい部分、明るくしたい部分を削っていくのは、白い紙に描くのとは逆の作業になります。作っているイメージと完成図が反転する、版画のような構造もスムーズに理解していました。
金具でひっかくのは力もいるので大変そうでしたが、一方で、各自、自分のペースで楽しそうに進めてくれたのが印象的です。
カラフルで年末らしい華やかな作品に仕上がりました!

 

 

水彩風景画

2015年の小作品展にも出展した水彩風景です。

今回は大倉山にある大倉山記念公園と祐天寺駅周辺の20枚ほどの写真から、各自気になった風景を1枚ずつ選びモチーフにしています。

 

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大倉山駅「こんにちは」

 

 

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祐天寺駅「葉の色づき」

 

風景画では遠近法を知ることが重要です。近くのものは大きく、濃く。遠くのものは小さく、薄く。また、道の先にある消失点と、道や建物などが消失点に向かって傾いていく斜めの線を意識しながら、構図を確認してもらいました。

今回で2回目の透明水彩でしたが、水や絵の具の扱いには大分慣れてきた様子で、コンクリートのグレーや草木の緑を、三原色からスムーズに作ってくれたのがとても素晴らしかったのではと思います。

また、大人は慎重になってなかなかのせることができない大きなタッチや濃い色調を
思い切りよく入れてくれたので、2作品ともに勢いのある強い画面になってくれました!

 

今回は小さな作品でしたが、画面が大きくなった時にも同様の緊張感と気配りを持って作品に向かうことを期待したいと思います。楽しみですね!

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川崎市国際交流センターにて開催した小作品展の様子はこちらのリンクをどうぞ!

小作品展/会場風景

小作品展/作品紹介

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