ステンドグラスの細密画

12月中旬の課題・細密画~ステンドグラスの作品です。
テーマは「私の好きなもの、大切なもの」。

細密画には写実的にリアルに描いていくものだけでなく、装飾的に細かく描いていくものもあります。今回は装飾的な細密画を踏まえつつ、12月らしいステンドグラスをイメージした課題です。

絵の具では筆先の扱いが難しいため、細かい部分がジュニアには描きづらいです。黒い板を金属の棒やヘラや釘を使ってひっかくことで、絵の具ではできない「線」で描くことを体験してもらいました。

 

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サンタを待ちわびるベッドにいるのは、作者と「大切な」弟さんです。プレゼントも2人分。細かな気配りとカラフルな飾り枠がとてもかわいらしい作品です。サンタのひげや、ベッドの側面、クリスマスツリーなど、端々に線の表現の面白さを詰め込んでくれました!

 

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まな板の上にのった魚がとても大胆に描かれています。包丁が小さいことで魚のインパクトがより際立ち、今にも動き出しそうな勢いがありますね!細かく丁寧に描かれた魚の歯と、大きく強いタッチで描かれたまな板との対比に構成力があり面白い作品です。

 

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白くしたい部分、明るくしたい部分を削っていくのは、白い紙に描くのとは逆の作業になります。作っているイメージと完成図が反転する、版画のような構造もスムーズに理解していました。
金具でひっかくのは力もいるので大変そうでしたが、一方で、各自、自分のペースで楽しそうに進めてくれたのが印象的です。
カラフルで年末らしい華やかな作品に仕上がりました!