6月の課題から、静物油彩をご紹介いたします。
今回はペインティングナイフを使った静物油彩に挑戦してもらいました!
通常、油彩はじっくりと時間をかけて取り組むものですが、今回は対象を大きく捉えてざっくりとナイフで絵の具をのせていく描き方のため、短時間でF6号を完成させました。
油絵は初めて!という声もあるなか、油彩ならではのペインティングナイフに、みんなどきどきしながら取り組んでいた様子でした。
ナイフの裏と表の使い分けや、ひっかくのではなく「のせていく」やり方は多少コツがいるため、手こづる姿も途中見受けられましたが、どの作品も油彩らしい見ごたえのある作品に仕上がったと思います。
今回はモチーフも自分で選び、自分でセッティングをしてもらっています!
赤ピーマンの色彩を丁寧にとらえています。ナイフでざっくりと描きながらも、モチーフ同士の色の反射などよく観察しているのが見る人にも伝わってきますね!中央にまとめた構図も独特な視点でおもしろいです。
印象派を思わせる柔らかなタッチと色彩感が心地よいです。場の空間もよく描けています。背景では、キャンバスの上で混色をしてみたり、けずってみたりと、ペインティングナイフならではの技法を試してくれました!
植木鉢を逆さにしてイチジクを乗せたり、と構図からこだわってくれました。イチジクの裏の模様から花火を連想し、ダブルイメージで描かれています。折り紙のライトグリーンの表現がきれいです。油絵の具がしっかりとのっているので画面に迫力もありますね!
++++++++++++++
いかがでしたでしょうか。
片付けが少し大変な油絵の具ですが、各々、大人には真似ができない美しさが輝いているのがとても嬉しい課題でした。作品を見た大人の会員の方からも好印象の反響をたくさん頂きました。
8月~9月に筆を使ってじっくりと描く油彩に取り組む予定です。
どうぞお楽しみに!