木炭動物画/葉っぱの色彩構成

7月は基礎的カリキュラムの最後の月でした。前半はデッサン力をつけるための木炭画、後半は色彩構成です。

(1)木炭動物画

今回、半数以上が木炭は初挑戦でした。鉛筆のように細かくは描けませんが、全体の印象や明暗を柔らかく表現できるのが木炭画です。鉛筆よりも、より絵画的な表現がしやすいです。粉っぽいので、指のはらを使って絵肌をなじませながら、さらに濃く重ねて描いていきます。
動物は目鼻口の位置が人間と少し違うため、始めは戸惑いもある様子でした。顔の半分くらいの大きさで目を描いてしまう子もいましたが、「思っているよりも目は小さい」ということを伝えると、頭部のどの辺りに目鼻口が来るべきか、それぞれモチーフをよく観察してくれたのではと思います。

 

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ボリューム感をよくつかんで描けているので、迫力のあるデッサンです。毛並みや表情などよく観察できています!

 

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なんだか哀愁漂うミーアキャットですね。1人だけ短時間でしたが、愛らしい表情をよく捉えられています!

 

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しっぽや口の周りの毛並みのふわふわした感じが伝わってきます。右側の背景のタッチもなかなかかっこよいです!

 

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覆い茂っている森の雰囲気を、迷彩のようなトーンで描いてくれました。コアラも特徴をよく捉えていますが、背景も面白いです。植物の描き分けや配置、色をつける部分とつけない部分のバランスなどうまくデザインされています!

 

 

(2)葉っぱの色彩構成

葉っぱの形をきっかけに、好きな色とタッチで構成します。
油性のクレヨンの上に水性の絵具のをのせる「はじき」も1つの要素として紹介しました。みんなさくさくと進められて、1人2枚目ずつ制作した中から、1作目をご紹介いたします。
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「あきの葉」
紅葉が緑から赤へ色づく様子を連想させる画面です。赤と緑という補色を使いながらも、色数と色調を抑えることで優しげな印象の良作をつくってくれました!

 

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「すずしい夏の一日」
迷うことなくスムーズに完成された作品で、画面にも表れたその潔さが心地よいです。暑い夏の間の、一時の涼しさを思わせるタイトルもなんだか風流ですね。

 

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「レインボー」
実験箱のような作品です!クレヨンの塗り方もそうですが、クレヨンと絵具で同じ色を使って見る部分、違う色を使ってみる部分、絵具も反対の色を重ねる部分と、同系色を重ねる部分と、、、、どんなことができるだろう??という挑戦的な姿勢が面白いですね!右上の緑色のところがきれいです。

 

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「落ち葉のカーニバル」
ダイナミックで美しい構成です。鮮やかな色を鮮やかに見えるままで完成させるのは本当に難しいのですが、いつもうまく配置してくれます。右手は紫のグラデーション、左は緑のクレヨンのはじきを主体に構成されています。

 

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特に色彩構成はおもしろい作品がたくさん出てきてくれて、本人たちも楽しそうに取り組んでいました。
(本当は2枚目もご紹介したいところですが、、、ページが重くなってしまうので割愛します)

8月は油彩が始まりますよ〜!