透明水彩〜インドのお面のある静物

続きまして、5月後半は2回かけて水彩の静物課題を行いました。

【透明水彩〜インドのお面のある静物】

少し怖いインドのお面と、ピンクのゼラニウムの鉢、ラッパが主なモチーフです。今回はモチーフを多めに用意し、自分でトリミング・取捨選択して構図を取ってもらいました。

注目は、やはりインドのお面。ドクロや隈取りなど、複雑なディティールと、目の周辺の立体感をデッサンするのにこだわりを見せる姿が多かったです。

透明水彩は、3色だけを使って混色しながら描いてもらいます。白の代わりに水を使う扱い方や、色の作り方は、全員慣れてきたようでとてもスムーズでした!

 

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グレーの微妙な色の変化がきれいです!お面、ブリキの水差し、ともに難しいモチーフですが丁寧に観察しています。複雑な形をしたお面の表情がよく伝わってきますね。ブリキの表情も、光を感じさせる着彩になっています。

 

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静物の配置を変えて、自分のイメージを加えた作品にしました。手前の窓辺にラッパと桃が置かれ、窓の向こうの扉に営業中の看板とお面がかかっています。なんだか、物語の始まりを予感させますね!手前の部屋ではゼラニウムのお花が壁紙となっている演出に心くすぐられます。

 

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白を残しながらも、色の濃い部分をしっかりとのせています。全体のコントラストのバランスがとても良いので、大人っぽい作品となりました。仮面のデッサンや、桃と洋梨の難しい傾きなど、よく捉えられていると思います。思わず、ここからさらに描き込んで欲しくなってしまいますね!

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水彩静物はいつもそれぞれの視点の力作がそろいます。

6月はの課題は来週ご紹介予定です。お楽しみにどうぞ!!

デッサン〜手を描く

5月はジュニアクラスの新学期です。デッサン・静物着彩という基礎的な課題を行いました。まずはデッサン課題「手を描く」です。

【デッサン〜手を描く】
デッサンの経験があるメンバーだったので、今回は難易度高の「手」に挑戦しました。
いつも見慣れているものだからこそ、少し違うと変な感じが目立ちます。また、色と明暗の変化も微妙なモチーフなので、丁寧な観察と鉛筆のタッチが重要になってくるモチーフです。

順番に端から指を描いて行くと、「あれ、隙間が開いちゃった」「指が1本多くなってしまった」となるので、全体の大まかな形を取ってから指を描いてね、と伝えます。
全体として、手らしさの伝わるバランスのよいデッサンとなりました。
※手で表現したイメージを、右下にタイトルとして書いています。

 

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全体的に薄塗りではありますが、指の折れ目のしわや、手首の微妙な光の変化をとても丁寧に追っています!

 

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独特の柔らかな輪郭線が魅力的です!手の繊細な肉感が伝わって来ますね。

 

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手の形のイメージから、運動会という具体的な情景をイメージしています。どーんと大きく画面に配置した構図が、運動会のイメージに臨場感を出していますね!

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利き手で鉛筆を動かしながら、もう片方の手だけで描いています。

みんな集中して、完成まで描ききってくれました!