久しぶりの更新です。
まずは2017年冬の課題から詩の課題をご紹介します。詩や童話を各自1つ選び、イメージを自由にふくらませて絵を描いてもらいました。
断片的なテキストで構成される詩は、ひとによって想像するシーンが異なるのが味わい深いところだと思います。みんなの頭の中を垣間見ることができるような、楽しい課題となりました。
まずは小学1年生(現2年生)。「ドロップスの歌(まど・みちお)」
B3サイズを縦に2枚使って、大作をつくってくれましたー!!
みなさまドロップスの歌、ご存知でしょうか?神様の涙が、空から降ってきて飴になるという歌です。色とりどりの飴と雨が、とても賑やかで歌が聞こえてきそうな作品です。
ざんざんとほったて小屋に降る雨が、なんだか華やかに見えます!雲と雨のかわいらしい模様のお家に住んでいたら、雨の日も楽しくなりそうです。グレーの使い分けがきれいです。
クレヨンのはじきをうまーく使って完成させています!
時間があまってこちらも描いてくれました。はちきれんばかりの楽しげな作品です。雨とセミがいい味を出しています!
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****ここから高学年です!
高学年(現中学生)の作品です。「熊(新美南吉)」
さすが6年生で、熊の切ない気持ちが、ブルーグレーを基調に伝わってきますね。「熊」は短文で構成されたとても切ない熊の哀愁を唄う詩です。ブルーの檻の表情やグレーの塗りの表情が、イギリスの現代の画家ピーター・ドイグを想起させられました!
「生きているということ。いまいきているということ。・・・」と続く、とても有名な素敵な詩をモチーフにしています。斜めに横切る青い線は、地球のイメージです。陽が差す森と、海の夕陽の組み合わせで、地球・自然という切り口から描きました。木々に差す光がとてもまぶしくきれいに見えますね!
詩のイメージから、お気に入りの風景画を描きました。下書きのデッサンに丁寧に取り組んでいたため時間内には着彩まで完了しませんでしたが、目をこらしてぜひ鉛筆の線をご覧ください。手前の階段の遠近感と、遠くの海辺の街並みの対比がこだわりの作品です!
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詩を選ぶ段階からその子らしさが見え隠れした課題でした。
低学年の子は元気いっぱい、高学年の子は大人らしい視点で詩と向き合ってくれました!!