「秘密の花園」 菊地 久仁子さん F6(キャンバス、油彩)
〈作者コメント〉 油彩2作品目です。児童文学作品の「秘密の花園」を読んで描きたくなり、心の中の景色を描きました。
手前の葉をもう少し大きく描けば良かったです。
花などの絵の具をベッタリ塗った所が気に入っています。
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わくわくする作品だと思います。
扉のこちら側と、庭の向こう側の明暗差によって、夢の世界のような花園が表現されています。
話を聞く前から、小学生の頃に読んだ「秘密の花園」が記憶の底からにょきっと出てきたので、まさか本当に小説を題材にしているとは嬉しい限りです。
小説は字で読むものですが、絵を見てもう一度小説が読みたくなる、そんな作品だと思います。
遠くの木々や石畳みの周りなど、 下地に塗ったイエローがとてもうまく生かされています。
(慣れない人はついつい描きすぎてしまい、下に塗った色を消してしまいがちです。)
想像の世界なので細かい描写が難しかったはずですが、手前の草花と向こう側の木々の描き分けや、木々に当たる光、手前の石門に当たる光など丁寧に描写されています。
女の子も描きすぎず、向こう側に迷いこんでいく姿に視線が誘導され、つい引き込まれてしまいますね。
次回作も乞うご期待です!