さらにもう一つ、柿嶋さんの最新作です。
ご自身が実際に使っている靴の作品です!
「ローファーの靴 」 柿嶋 圭子 さん 380×540 mm (鉛筆、紙)
〈作者コメント〉時間をかけて描く事ができて、とても楽しい一枚でした。革と紙のリボンの質感の違いを表現できているといいのですが・・・。
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細部まで見ごたえのある作品です!
ローファーの飾りや、細かな光の強弱などじっくりと描きこまれています。
少し右よりの構図が、しっかり描きこんでいる分、大きく残した余白が生かされて絵画的な良い雰囲気に仕上がっています。左側の靴と、紙テープと、影が作る空間に柔らかな光が感じられてとてもきれいですね。
パンプス+ローファーという変わった形状の靴だったため、形を追っていくのが大変だったと思われますが、途中でも根気強く修正を加えて説得力のある画面になりました。
靴底のゴムの質感、そして右側の細かな線が重ねられた革の質感など気持ちが良いですね。
丁寧に描き込まれた完成度の高い一枚です!
柿嶋さんには、ぜひ難易度の高いデッサンにチャレンジしていって欲しいですね!