タブノキ小作品展「Landscape」 ~作品(1)

(1つ前の投稿:タブノキ小作品展「Landscape」 ~開催レポート もご覧ください)

 

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展示作品をざっとご紹介していきます!すべてF3号の手のひらサイズです。

 

 

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反町駅 「緑道からトンネルへ」 /アクリル、アクリルガッシュ

まずは小島さんの作品です。反町駅を探索して見つけた緑道で、大きなトンネルにぶつかったとのこと。壁に差し込む光の表情が良いですね。トンネルの先に少しだけ見える緑道に心魅かれます!

 

 

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横浜駅 「日の光に照らされて」/水彩色鉛筆

岡村さんの水彩色鉛筆による作品です。横浜というと駅近くの印象が強いですが、川沿いの道が抽象的に切り取られています。画面半分以上にかかる緑の表情と大胆な構図が魅力的ですね!

 

 

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綱島駅 「oku no hosomichi (tsunashima)」、 日吉駅 「oku no hiyoshi (hiyoshi)」/アクリル

勝田さんは今回2点同じテーマで出展してくれました。道が続くその先への憧憬、共感できる人も多いのではないでしょうか。センスの良いカラフルな色合いと、パネルに描かれた絵の具のマチエールが絶妙な作品でした!

 

 

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中目黒駅「Dog Society」/アクリルガッシュ

塩谷さんによるアクリルの作品です。犬の幼稚園のお店がモチーフですが、ポスターや犬の看板がとてもかわいらしくキュートです!全体の色味もまとまっていて統一感がありますね!

 

 

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菊名駅 「そろそろ家に帰ろうか」/コピック、色鉛筆

四辻さんはまるで大和撫子のような方ですが、いつもピリリとしたキレのある作品にどきりとさせられます。夕暮れ時の空のバイオレットとマーカーの線に対して、金網の向こうの色鉛筆の緑が効いていますね!

 

 

続きは次回をお楽しみに。

(タブノキ小作品展「Landscape」 ~作品(2)に続く)

速報!「第31回 全国日曜画家コンクール」入選!

公募展の入選速報です!

金曜日ナイトクラスの實川絵里子さんが、この度、公募展 一枚の繪「第31回 全国日曜画家コンクール」に入選されました。

 

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實川絵里子さん 「想い」 40.9×31.8 cm キャンバス、油彩
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もともと日本画を勉強されていた實川さんですが、
なんとこの作品は油彩を始めて2枚目、という快挙です。

元住吉駅近くの住吉神社で、ご本人にとっても思い入れのある場所とのこと。
地面が大きく入る構図と、柔らかなタッチが印象的です。
お参りする人の意識の先へ自然と視線が誘導され、
タイトルとも響き合っていますね。

2月の空気感漂う、素敵な作品です!

 

今は抽象画を描いている實川さん、今後の作品展開が楽しみです!!

 

インド洋の島にて / 水彩

今月は倉見美生さんの作品をご紹介いたします!

倉見さんは主に風景をテーマとして、水彩を描いています。
昨年の展覧会では小道の風景画を展示されましたが、数名の会員の方から「なにか惹かれる」といったひそかな熱い支持の声が出ていました。

今回は南の島、モルディヴがテーマの作品です!

 

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倉見 美生 さん 「インド洋の島にて」     F6 (水彩、紙)

〈作者コメント〉モルディヴの風景を描いたものです。空の色をもっと青く鮮やかに描けたらよかったなと思います。やしの木の葉っぱに日光が反射する感じが描けず、難しかったです。
左右の緑や、奥行きをよく見て描けたことは良かったなと思います。

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大きなヤシの木と、小さな人物や建物の対比が面白い作品です。
遠い南の島の、ゆったりとした空気感がよく伝わってきますね。

手前の緑から、浜辺の人物、海へかかる橋、建物、さらにその奥の建物、そして最遠景の海まで。
近景から遠景まで数段階に分けられた距離感が、非常に魅力的な絵だと思います。
1人浜辺を歩く人物を越えて、さらに向こうの方へと、橋と共に視線が誘導されますね。

写真に写っているすべてをつい描きたくなるものですが、
光の変化をしっかりと追いながら、描く/抜くのバランスにじっくりと向き合ったな、という感じがします。
距離感も魅力ですが、左右の緑の描き込みも見応えがあります!
一色で塗り潰すのではなく、木に当たった光の変化がうまく捉えられています。
植物の描き分けも面白いですね。

作者が実際に肌で感じた、モルディヴの静かな記憶が漂う素敵な作品です。

 

倉見さん、次作はスペインの風景画が進行中です。
楽しみですね!

寄り道 / 水彩

今回は石塚さんの水彩画をご紹介いたします!
 
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「寄り道」 石塚 久美子さん 375×360 mm (水彩、紙)

〈作者コメント〉モチーフの写真よりも少し明るい色で、自由に色を付けていったので、楽しく描けました。

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とても気持ちのよい水彩画です。
春か秋の、昼下がりでしょうか。太陽の日差しや気温、空気が伝わってくるような作品です。

遠く離れた場所から捉えた人物は、つき離したような緊張感がありつつも、動きがあって、暖かく見守るような眼差しを感じさせてくれます。写真集が元になっていますが、石塚さんらしいまっすぐな線や、落ち着いてゆっくりと置かれた絵の具が、独特の魅力となって光っていると思います。

タイトルの「寄り道」という言葉が、わくわくするような印象も与えてくれますね。

水のにじみをうまく活用している一方で、金属の棒や水色のストライプのすっとひかれた直線が画面に緊張感を作り出しています。

また、影のグレーの中に配置された、大きな布の色面も、画面にリズム感を与えています。
写真では青みがかった薄い色味が特徴で、もっと商品もたくさんありましたが、うまく取捨選択されたのではないでしょうか。
幕の後ろから少しのぞく街路樹も、中景と遠景がよく描き分けられていますね!
奥行きを出すのが難しい写真でしたが、強い色味の近景がアクセントになり、広がりのある作品になったと思います。

 

石塚さんの視点で撮影された写真から描き起こした作品もぜひ見てみたいです。
次回の水彩はまだ先になりそうですが、どうぞお楽しみに!

帰り道 / 油彩、キャンバス

宮嶋さんの油彩風景画が先週末、完成したのでご紹介いたします!

 

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「帰り道」 宮嶋 沙由里 さん 455×380 mm (油彩、キャンバス)

〈作者コメント〉運動不足解消のため、会社帰りに丸子橋をウォーキングしていました。
そのときに見た多摩川の風景と、いつも乗っている東横線です。

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5月の夕焼けです。どこか切ないような、暖かいような、言葉で表現できない感覚がとてもよく伝わってきます。
「ああ、この感じ分かるな」と共感できる方も多いのではないでしょうか。

作者自身で撮影した写真もきれいなものでしたが、写真には映っていない、場所に対する思い入れやこの時感じた気持ちのようなものがよく表現されていると思います。

手前右にうっすらと見える土手への階段もどこか頼りなげで、抒情的ですね。
写真だと分かりづらいですが、逆光で暗くなっている部分にもブルーやグリーンなど様々な色味が重ねられて、夕焼けを引き立てています。

 

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画像は作品左手の部分です。空も多摩川も同様に夕焼けの光が入っていますが、空は大きなざっくりとしたタッチで広く遠くへ、川は細かいタッチで重く静かに、と、油絵具の質感をうまく生かして描き分けられています!
東横線の向こう側に見える遠景は、建物を細かく描いたりはせずに省略して東横線を際立たせていました。
遠くの薄いブルーグレーが美しいですね。

宮嶋さんの視点で捉えた別の風景も、ぜひ見てみたいです。
風景となるかはまだ分かりませんが、次回作が楽しみですね!!

緑葉 猫 原っぱ / アクリル

秋口からアトリエで絵を描き始めた、勝田さんのアクリル画をご紹介します!

静物画を描き、絵の具の使い方がざっくりと分かったところで挑戦した、2枚目のアクリル画です。(印象派を意識してみようというカリキュラム課題でもあります。)

 

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「緑葉 猫 原っぱ」 /  勝田伸治 さん / アクリル、キャンバス(F6)

〈作者コメント〉
思うまま感じるままに描いてみようと思い描きました。
夢の中の景色のような
なんというか
いい意味で不思議な感じに描けたかな
なんて思っています。

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猫と草原という牧歌的なモチーフですが、どこか、不思議な印象を与える絵に仕上がりました。
居心地の悪い場所に置かれた猫が、ちょっと透けていたり、顔がよく見えないのでついつい二度見してしまう。すると、草原や土の中に詰め込まれた豊かな色彩が目に入ってきて、今度は三度見してしまう。そんな不思議な作品だと思います。

 
草原の緑に対して画面下部に強く赤い土のラインが入っていたり、左上の光に対して右上の三角の緑から斜めの線が入り右下は日陰になっていたりと、画面の抽象性に引きずられずに、構図が複雑に交差し合っているのが面白いですね。

本物らしい土を描くならば、もう少し彩度が落ちた色になりますが、勝田さんは、≪緑に対してどの色がここに置かれるべきか≫を考えて少し彩度の高い赤を置いています。
昔公園で撮ったポラロイド写真が参考になっていますが、ただ写真を「模倣する」のではなく、その先の「絵を描く」ということを考えてくれました。

描くことは初心者の勝田さんですが、いろいろな絵を見てきたのかな、という経験が活かされた、絵画性がきらりと光る作品だと思います!