引き続き、李ヒヨンさんの作品です。
「青を少し強調していくような感じで」描いてみたいと挑戦した色鉛筆の人物画です!
「人物 」 李 ヒヨンさん /380×540 mm (紙、色鉛筆)
〈作者コメント〉 AB型のなかよし友達。 彼女の想像の世界はいつも面白い
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自分で気に入った数本の色鉛筆を選んで、色数を限定して描かれた作品です。
肌に肌色は使われていません。人物は主にブルー、レッド、イエローの3色で描かれています。真正面から顔を大きく捉えているので、数本の色鉛筆だけで描いていくのはなかなか難しかったと思います。
安定した描写力に支えられた作品です。遠目にも分かるくらいに大きく残された色鉛筆の線が面を作り、人物の凹凸を描きだしています。
鎖骨や口元などの細部ものっぺらぼうにならず、丁寧に表現されていますね。
色鉛筆というと、もっと複雑に様々な色をのせていくのが普通ですが、色鉛筆の「素の色」や「線」を大切にしているので、色を混ぜすぎずに、紙の白をうまく利用して描かれています。女性の肌の透き通る感じもよく表れていますね。
少し変わった友人の内面が表現されている、不思議な印象の人物画となったのではないでしょうか!
李さんは「こんな感じで描いてみたい」というのをしっかりと決めて、果敢に色々な表現に挑んでくれます。失敗を恐れずに、まずやってみる、という姿勢に学ぶところは大きいです。
転職に伴い5月末で韓国にご帰国されることとなり、タブノキとしてはとても寂しくなります。韓国でも、ぜひいろいろな表現に挑戦し続けて欲しいです。李さんの今後のご活躍をお祈りしております!